小旅行気分を味わいたくて、MOA美術館に行ってきた。久しぶりの新幹線！それだけでもうウキウキ。
この美術館のガラスは、透明度が高く低反射、ガラスがあることを忘れてついおでこをぶつけてしまう。案の定、ところどころガラスに皮脂の跡が・笑。館内スタッフさんが拭いて回ってくれていた。
作品はどれも状態がよく、重文もほどよくあって、とても楽しむことができた。やまと絵展＠東博は、質量ともに膨大でヘトヘトになったものだけれど、ほどほどの数の佳作良作ををゆったりと鑑賞するのもまた良し。特にすばらしかったのが、勝川春勝の婦女風俗十二ヶ月図（重文）。そこにいる女性たちの会話や笑いさざめく声が聞こえてくるかのよう。1月と3月が失われているのが残念。
ところで、この美術館に来ると、思い出すのはMIHO MUSEUMとの建築の類似性。どちらも到着するとまずエントランスがあり、長いエスカレータ（MOA）/トンネル（MIHO）を通って本館（展示の建物）に着く。入り口ドアをあけると、眼前に広がる雄大な景色（MOAは海、MIHOは山並み）。藤森照信先生はMIHO MUSEUMのこの造りを「茶室」にたとえてたけど、私は、俗世から浄土へ渡り廊下だと感じている。
ランチは鎧塚俊彦さんプロデュースのカフェにて。
心もお腹も満たされて、熱海駅そばの商店街で、干物やら練り物など買い込んで帰宅。充実した一日でした。
（2024.4.12訪問）
