2023-01-01から1年間の記事一覧
国立劇場大劇場の最後の歌舞伎公演に行ってきた。演目は『妹背山婦女庭訓』の後半。 楽しみにしていた菊五郎さん、菊之助さんの親子共演は見られなかったけれど、それでも見所満載のすばらしい舞台でした。 白眉は菊之助さんのお三輪ちゃん。花道に近い席だ…
日中の暑さが一段落した10月の初旬に、ディヴィッド・ホックニー展に”ようやく”行ってきた。 ちょうど日曜美術館で取り上げられた後だったので、予習になったわけだけれど、なるほど、作風が変化していくその過程が、あの壁一面の大きな作品たちに結実してい…
文楽の公演を観てきた。国立劇場が閉場になる、文楽としては最後の舞台。 初めてここに来たときはその厳かな佇まいにはぁ~~とため息が出たものだ。小劇場の角からは、大劇場の向こうの端っこが見えないくらい。濃いグレーの校倉造様の外壁に、国立劇場の4…
日本橋三越で開催された日本伝統工芸展に行ってきた。毎年NHKの「日曜美術館」で取り上げられていて、作成過程の手間やすばらしい技術を見て一度行きたいと思っていたのだ。これまでなぜか行く機会を逸しており、今回が初めての観覧。 まず、会場に入ってみ…
猛暑、酷暑の続く8月下旬のある日、サントリー美術館で開催中の「虫めづる日本の人々」を見てきた。 実は、生の虫は超苦手。だから絵画でも見るのは、、、とひるみそうになったけど、若冲に北斎、抱一に如慶とくれば、もう行くしかないでしょ! ってことで…
暑さがほんの少ーし落ち着いた9月のある日に静嘉堂@丸の内で開催中の「あの世の探検 ―地獄の十王勢ぞろい―」に行ってきた。 正直、暑さで身体も心も息切れ状態、気楽に観られそうなものを、と、選択したのだけれど、これがまた大正解の面白さでありました…
テレビのニュースでOSO18が駆除されたことを知った。OSO18は北海道では有名な、家畜を60頭以上襲ったヒグマのコードネームです。 札幌に住む前は、ヒグマは熊の種類のひとつくらいに思っていたけれど、札幌市民になって初めて北海道ではヒグマの存在がとても…
家人の夏休み最終日にOAZOの丸善に行ってきた。細々とした文具を買い求め、ぶらぶらと書棚を見て回り、それぞれが気に入った本を買う。ささやかだけれども心豊かになる。 大丸で甘い物を買い求めて、帰途につこうと東京駅構内に入ったら、混雑を10倍にしたく…
東京駅の大丸は駅直結なせいか、地下1階の食品売り場はお弁当を扱う店舗が多く、洋菓子や和菓子の店は少ないようだ。そんな中見つけたのは、駒込に本店がある「中里菓子店」。以前、この本で知りいつか行きたいと思っていたお店だ。 何度でも食べたい。 あん…
丸の内に静嘉堂文庫美術館ができていて、国宝も展示されている!と知って、しかも、駅から地上に出ることなしに行ける!という、今回も不甲斐ない気持ちで「サムライのおしゃれ」展に行ってきた。 結果、大満足。サブタイトルに「印籠・刀装具・風俗画」とあ…
家人に転勤の命がくだされたのは2月の最後の日。夏の快適さを享受し、雪の暮らしにもすっかり慣れ、Columbiaの冬靴を新調したばかりだった身にその知らせはあまりにもショックなものだった。 転勤が決まったら、やることは多い。引っ越し屋さんの手配、諸手…
7月の三連休を利用して、軽井沢に出かけてきた。 前回の軽井沢旅行は2019年で、この時と大きく違うのは今回はおいぬと一緒ってこと。宿はペットOK、レストランもペット同伴OKという粋な計らいをしてくれるところで、フルコースのディナーも朝食もおいぬと一…
最高気温が36度を軽々超えたある日、東京ステーションギャラリーで、「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」を観てきた。 正直、東京駅なら外を殆ど歩かずに行けるぞ、という横着心で行くことにしたのだけど、甲斐荘の才能にしてやられました…
恵比寿駅からゆるい坂道をえっちらおっちら歩いて山種美術館に行ってきた。 お目当ては小林古径の《清姫》の全8面。 やはり、8面を通して見ると、迫力あるなー。線書きの「旅立」、この静かな感じが逆にコワイ、から始まって、「寝所」寝入る安珍に見入る清…
6月のとある休日、近所の中華料理屋さんにお昼を食べに行った。 中華料理屋と行っても、本格的な四川とか広東とかの中華料理を提供するお店じゃなくって、ラーメン屋さんでもなくって、麺類から炒飯、餃子に一品料理など、気軽になんでも楽しめるお店である…
有楽町の出光美術館に、「琳派のやきもの」の展覧会を見に行った。 今年は尾形乾山生誕360年にあたるらしい。乾山の作品は、まさしく芸術作品!ってのから、これうちの食卓で使いたい!というような親しみ持てる作品まで幅広い。書もすばらしくて、兄光琳と…
千駄木の森鴎外記念館で、特別展「鴎外の食」を観てきた。 鴎外の食に関して、大変充実した展示で、鴎外の食の好みや森家の食卓の様子、当時の食料事情や外食事情、それらを通して鴎外の人柄まで伝わってきた。鴎外自身は粗食を好んだそうで、解説には美食家…
Amazon Primeで『別れる決心』を観た。 出だしで、ああこれは苦手なヤツや・・・とわかってしまったけど、あさイチの「特選!エンタ」で取り上げられてたのと、カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したというので、頑張って最後まで観た。 謎が謎のまま話が続く…
Amazon primeで『先生、私の隣に座っていただけませんか?』を見た。 序盤、何のセリフも説明もないのに、登場人物3名の関係性が見えてくる。ちょっとした視線や行動にそれが現れているから、画面から目が離せない。上手いなー。 実写の中にコミックが上手く…
北海道近代美術館のカフェ、KINBI ni cojicaが閉店してしまった。 近代美術館は、札幌在住時の住まいのすぐ近くで、カフェは美術館の2階にあった。大きなガラス窓からは庭が眺められ、壁には美術作品が。店内はゆったりとした配置で、ホッとする空間だったの…
太田記念美術館に、ポール・ジャクレーの展覧会を見に行った。 たまたま、学芸員の日野原健司さんによるスライド・トークが行われる日だったので、開始時間に間に合うように自宅を出発。 日野原さんはまず始めに、ジャクレーの大規模な回顧展は、地方開催や…
雑誌『天然生活』4月号に角田光代さんの「私の弁当遍歴」というエッセイが掲載されていた。共感するところが多々あり楽しく読んだのだけれど、その中にこういう一節があった。 弁当持参の小学校に入学してまもなく、「みんなのお弁当は色がとてもきれいで、…
今後の観覧予定、、、防備録代わりに φ(..)メモメモ ---------- ガウディとサクラダ・ファミリア展@東京国立近代美術館 2023年6月13日(火)~9月10日(日) ---------- デイヴィッド・ホックニー展@東京都現代美術館 2023年7月15日(土)~11月5日(日) 参考文…
東京都美術館にマティス展を見に行った。 マティスは名前は聞いたことがあっても、代表作がパッと思い浮かばないレベルの私。事前に展覧会のwebsiteとWikipediaで泥縄式予習をする。そのおかげで、マティスの画風の変遷がよく理解できた。どの時代にも好きな…
映画『サンザシの樹の下で』をAmazonで観た。女子高生ジュンチュウを演じたチョウ・ドンユィのなんと可憐なこと。農村学習の派遣先で知り合った青年スンとのつかの間のデート。その時に見せる、喜び、羞じらい、戸惑い、畏れ、恋心、自制心。そして、別れる…
九十九里浜に行ってきた。 うちのおいぬ、海に入るのは初めて、どんな反応を見せるかな?と思っていたら、予想以上の大喜び!迫り来る波から逃げ、引き潮を追いかけ、砂の中に何かを見つけたら夢中で掘り返し、その間に近づいてきた波に驚き、また波を追いか…
映画『わたしの叔父さん』をAmazonで観た。身体の不自由な叔父さんの面倒を見ながら農場で働くクリス。最初はクリスが叔父さんに縛られているのか?と思いながら見ていたけど、どうやらこれは共依存なんだと思った。叔父さんの年齢からしてこの生活はいつま…
野田にあるドッグランに行ってきた。札幌時代には週に2回広大なフィールドで遊んでいた我が家のおいぬ。東京へ来てからはそのような機会も場所もなく、思いっきり走らせてあげたいというのが飼い主の希望だった。ここのフィールドは芝生がきれいでプールもあ…