trivial days

よしなし‐ごと【由無し事】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

[雑記]札幌→東京、引っ越しの記録 その1

家人に転勤の命がくだされたのは2月の最後の日。夏の快適さを享受し、雪の暮らしにもすっかり慣れ、Columbiaの冬靴を新調したばかりだった身にその知らせはあまりにもショックなものだった。

転勤が決まったら、やることは多い。引っ越し屋さんの手配、諸手続、様々なスケジュールの調整、不要品の処分(普段からやっとけよって話なんだけど)などなど。とりわけ今回は、ハイシーズンだったため、住まい探しはかなり難航した。まず、都内には、3LDK以上のファミリー向け物件が少ない。ペット可、駐車場あり、となるとその数はぐっと減る。リノベに入る物件も多く、入居は5月中旬以降という。

そんな中、すぐに入居できるという今の住まいが決まったのは3月末。それからは、液晶テレビを足の上に落として左足小指を骨折するというアクシデントを除いてはとんとん拍子に進み、4月の中旬には今の住まいでの暮らしがスタートできたのは、スムーズだったと今にして思う。

とは言え、札幌から東京への移動は大変だったんですよー。何しろ、おいぬを連れて東京まで行かねばならないのだ。繁忙期ゆえ引っ越し屋さんのスケジュールもタイトで、前日夜から荷詰め開始、当日も荷詰めしながらの搬出、昼過ぎにマンション管理会社の立ち会い、鍵を返却して、そこから車で苫小牧フェリーターミナルに移動。家人は東京での仕事がスタートしていたから、当日朝札幌に来て、おいぬと私を車で苫小牧まで送り、千歳にとって返して東京に戻る、というハードスケジュールなんである。

おいぬと一緒に過ごせる船室での移動、という人生初の経験は、引っ越しでなければもっと楽しめたはず。何しろこちらはずっと忙しくて疲れもピーク、ようやく荷出しを終えてほっとしたところだったので、船室という慣れない環境でも熟睡でありました。おいぬは、時々デッキのドッグランに連れて行って気分転換。なんで自分がこんなところに連れてこられているか訳わかってなかったと思うけど、おりこうさんにしててくれたので、本当に助かりました。

日の出はあいにくの黄砂でぼんやりした太陽だったけど、船上で迎える朝、海を眺めながらの朝風呂は、なかなかなものでした。この日は10時頃から船が揺れ始め、大洗到着までの長かったこと。案内があって車に戻り下船。おいぬがいち早く迎えに来ていた家人を見つけ無事合流。ここに至ってようやく家族揃っての本州上陸を果たしたのである。

大洗から都心に向かう車窓からの眺めは、北海道とはまったく異なる。懐かしさもあるけれど、あぁここでの暮らしが始まるのか、、、と期待はまったく膨らまず、ため息ばかりついていたっけ。今に至ってもなお札幌での暮らしが懐かしい。札幌へ戻りたい。。。