trivial days

よしなし‐ごと【由無し事】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

[美術館]虫めづる日本の人々@サントリー美術館(と、カフェ 加賀麩不室屋の加賀麩とりどり膳)

猛暑、酷暑の続く8月下旬のある日、サントリー美術館で開催中の「虫めづる日本の人々」を見てきた。

実は、生の虫は超苦手。だから絵画でも見るのは、、、とひるみそうになったけど、若冲北斎、抱一に如慶とくれば、もう行くしかないでしょ!

ってことで行ってきたわけだけれど、予想以上に面白くて、というか、これまで見てきた作品の数々で、たとえば、花鳥図などに、虫が絵かがれていることもあったはずなのに、全然観た覚えがない。見過ごしてきたんだなーということを痛感した。源氏物語なんて、虫の名前がついている帖ががあるし、屏風や絵詞などに描かれていたはずなのに。いかに自分は観ているようで観ていないと言うことがよくわかった。

全体の構成もすごく良くて、日本絵画で虫がどのように描かれてきたか、それがよくわかる、まさに、「虫めづる日本の人々」のテーマが生きている。こういう切り口の展示、いいな。

心に残った作品があまりにも多くて、図録を購入。

ひとつ、どうしても言いたいこと、住吉如慶の「きりぎりす絵巻」の一場面展示してあったんだけど、帰宅後ストーリーを調べてみたら、ものすごく面白い!これ、歌舞伎か文楽にしたら面白いんじゃないかな。ってか、身体は人間、顔(頭)はキリギリスとかセミって、こういうのこそ、歌舞伎とか文楽で表現すれば生かせるんじゃないかな。というか、自分が観てみたい!

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さて、サントリー美術館に行ったときは、不室屋のカフェでランチするのが楽しみなんだけど、前回来たのはもう数年前。好きだったお麩の卵とじ丼はメニューから消えていて、代わりに「加賀麩のとりどり膳」を。小皿にお麩を使った料理が幾種類も乗ってて、見た目がとっても楽しい。使われてる小皿がセンスいいんですよ。全部欲しくなる。九谷焼かなぁ?お麩の料理がこんなにもバリエーションがあるんだ、と、発見があったけど、お麩メインで全体的にもっちりした歯触りばかりで、少々変化が欲しいかもとは思ったことは内緒。そこはまあお麩を楽しむ膳なので。それにしてもひとつひとつの料理の味付けがすばらしかったなあ。次行ったときも頼んでしまいそう。そして、卵とじ丼の復活を願う。