trivial days

よしなし‐ごと【由無し事】つまらないこと。益のないこと。たわいもないこと。とりとめもないこと。

[美術館]甲斐荘楠音の全貌@東京ステーションギャラリー(と、東京ナポリタン/ほろ苦プリン)

最高気温が36度を軽々超えたある日、東京ステーションギャラリーで、「甲斐荘楠音の全貌 絵画、演劇、映画を越境する個性」を観てきた。

正直、東京駅なら外を殆ど歩かずに行けるぞ、という横着心で行くことにしたのだけど、甲斐荘の才能にしてやられました。その幅の広さは、サブタイトルの「絵画、演劇、映画を越境する個性」の通り。

日本画家としての作品は見応えがあり、下絵と両方が展示してあるのも面白い。文楽、歌舞伎など、古典芸能を題材にした作品もちらほら。甲斐荘が考証・提案した映画衣装はすばらしく、その映像が一部流れていたけど、この時代の日本映画すごい。今の日本映画界はこれだけの作品が作れるのだろうか?とまで思った。『雨月物語』は以前観たけど、もう一度衣装に注目して鑑賞しなくては。そして圧巻は、最後の展示室、未完の大作『畜生塚』。未完だけどすごい迫力。最後の最後にこれくるかー、ってなりました。図録、欲しかったけど、お値段高く断念。

そうそう、この日、おばさん4人組がいて、あちゃーってなったんだけど、展示室スタッフがおしゃべりを注意して、その後静かになったので、よかったよかった。でも、その後ヒールの靴でいらしてたおばさまがいてカッカッコツコツ(-_-)。。。こういう場所に来慣れないんでしょうなぁ。。。

ランチに極太もちもち麺に濃厚トマトソースの東京ナポリタンと称するものをいただいた。お店の殆どの方がこれを頼んでたな。デザートにほろ苦プリンに2種類のアイスクリームが添えられてるのを。しっかりほろ苦なカラメルソースが小さい容器にたっぷり付いてきて、甘さ控えめのプリンにちょうどいい感じ。添えられたアイスはカラメルソースとけんかしないあっさり味で、こういうのは味の組み合わせ、バランスが大事だよね。このアイスが例えばハーゲンダッツとかじゃ、多分こってり過ぎた。

帰宅してから甲斐荘楠音の余韻に浸りつつ、映画『旗本退屈男』をYouTubeで鑑賞するなど。あ、あとね、この時代にSNSがあったら、甲斐荘さん、ゼッタイやってるね。解説にも触れられていたけど、すごく話題になったと思うな。